ITのブラック企業には気をつけよう

IT業界への就職や転職は、年齢が若ければ若いほどさほど難しくなく仕事に就くことができます。
それは、昔と違いパソコンが安価で手に入れることができ、早ければ小学校の授業から触る機会があるからパソコンには慣れているからです。
IT業界でもプログラマーやインフラエンジニアなど仕事の種類がたくさんありますが、一度分かってしまえばある程度応用がきく仕事なのです。

しかし、IT業界はブラック企業が多いのも事実です。
今回は、IT業界でブラック企業に入らないようにするために参考になることをお伝えしたいと思います。

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IT業界がブラックなわけ

多重請負や多重派遣が蔓延している

ITの会社はたくさんありますが、その会社の殆どが入社後大手のSierと呼ばれるクライアントの業務を請け負ったりする会社へ派遣されます。
つまり入社した会社で働くわけではなく、大手のSierの会社で働くことになるのです。
でも給料は入社した会社から貰うという意味の分からない状態になります。
また、大手のSierに働くことになってもその間にさらに違うSierの会社が入ったりするのです。
下記のイメージでしょうか。

IT業界の派遣イメージ
クライアント

大手Sler

中規模Sier

あなたの会社

クライアントは、何かしらのシステムを作ってほしくて、有名な大手Sierに頼みます。
これはインターネットなどで自分たちが欲しいシステムを作れる会社を調べると「我々の会社(Sier)であなたの会社のシステム構築を協力します」というようなことが書いてあるから、頼みに来るのです。
クライアントから仕事を受注すると大手Sierは、受注したシステムを作るために協力会社と呼んでいる中規模Sierに依頼を出します。
中規模Sierは、さらに下のSierに頼みという形で多重請負や多重派遣が発生してしまうのです。
これは、建設業界のゼネコン構造と同じになります。

多重請負や多重派遣だと何が問題なのか?

「多重請負だろうが多重派遣だろうが技術者がお金を貰えれば問題ないのでは?」と思ってしまいますが、この場合貰えるお金が少なくなってしまいます。
クライアントから大手のSierは、人月商売と呼ばれるシステムを作るために1ヶ月で技術者が何人何時間必要だというようなことを計算してクライアントからお金を貰っています。
つまり、下記の構造のようになっています。

IT業界の派遣のお金イメージ例
クライアントは大手Sierに1ヶ月技術者1人に100万円支払う契約をします。

大手Sierは中規模Sierに1ヶ月技術者1人に80万円支払う契約をします。

中期Sierはあなたの会社に1ヶ月技術者1人に50万円支払う契約をします。

あなたは会社から1ヶ月の給料が25万円と言われます。

あなたが貰える給料は25万円ですが、クライアントと直接契約した場合、あなたは100万円貰うことができます。
しかし、ゼネコン的な構造のため、1/4のお金しか入ってこないのです。
上記の例で残りの75万円はどこに行ったかと言うと、大手Sierと中規模Sier、あなたの会社が奪っているのです。
そのため、給料が低いといったことがブラックと呼ばれる一つの理由です。

仕事を断らない

あなたの会社より上位にあたるSierからの仕事を断ってしまうとあなたの会社の技術者が働けないこととお金が入ってこないため、会社が潰れてしまいます。
そのため、あなたの会社の営業が条件の悪い仕事でも取ってきてしまい、技術者が派遣された先はシステムの導入に失敗していたりして炎上していて、その火消しに行かされたりします。
炎上しているところは劣悪で、クライアントからは信用を無くしている状態なので少しのミスでも大きく怒られます。
また、仕事を請け負ったSierもピリピリしていて、仕事がし辛い環境なのです。
そして、遅れている分を取り戻すために残業時間は100時間や200時間、徹夜や休日出勤があることもあります。

人数が足りていない

給料に不満があったり、炎上しているようなところに派遣され精神的に病んでしまったりして体を壊してしまい退職したりと技術者の人数が足りていません。
人が足りていないため、請け負った仕事の適切な人数よりも少ない人数で仕事を回す必要があるのです。
これは、全てが仕事ができる技術者であれば、まだ救いようがありますが、中には新人だったり仕事があまりできない人もいます。
そのため、実際の人数よりもさらに少ないような人数で仕事を回す必要があります。

上司が無能

上司が無能の場合、スケジュール管理やクライアントからの無理難題の対応ができません。
スケジュールに間に合うためにはという考え方ではなく、スケジュール通り進んでくれればいいと願っていたり、クライアントからの要望は絶対だという考え方だったりするため、地獄になってしまうことがあるのです。
炎上するようなところは上司が無能だったりすることが多く、派遣される先の運が悪ければ体を壊してしまうような地獄が待っています。

ITのブラック企業に入らないためには


ITのブラック企業に入らないためには、2つの考え方が必要です。
一つは「あなたが面接または入社する会社」、もう一つは「派遣先の会社」です。

あなたが面接または入社する会社でブラック企業に入らないためには・・・

オフィスが汚い

オフィスの汚さは、ブラック企業のパラメータになります。
汚いオフィスにお客さんを呼ぶことはできませんよね。
あなたが取引先だったらオフィスが汚い会社に行きたいと思いますか?

みなし残業がある

みなし残業があるような会社の半数以上は残業代が出ないようなブラック企業です。
ただし、みなし残業でもみなし残業を超えた分の残業代として出るようであれば、問題ないでしょう。
その場合は、みなし残業で出る金額は自分の時間給✕1.25倍になっているかは確認しましょう。

未経験歓迎はブラックとは言えないかも・・・

未経験歓迎の文言はIT業界では一概にブラックとは言えないかもしれません。
未経験からキチンと育てるというような企業もあるからです。
未経験歓迎の文言があったら、未経験者どのようにキャリアアップするのかを面接時に聞いてみるのもいいかもしれません。
もし、面接官が未経験者入社後にOJTで云々と言っていたら、ブラック企業の可能性はあります。

派遣先の会社でブラック企業に入らないためには・・

顔合わせ時に他の社員の顔を見てみる

派遣先の会社で働く前に顔合わせと言われる面接のようなものがあります。
(派遣の面接は禁止されているので面接ではなく、顔合わせと言われます。)
その時に派遣先の一緒に働くチームの人の顔を見てみて、元気が無かったり不潔な感じであれば、家に帰れなかったり朝から終電コースが続いている可能性があるので、あなたの会社に違う派遣先が無いかと聞いてみたほうがいいでしょう。

派遣先に入った後に労働環境が悪い

顔合わせ時は問題ないように見えても、実際に派遣先に入ってみたら地獄ということもあります。
人が合わなかったり、仕事がキツかったりしたりしてもあなたの会社の営業に違う派遣先に行けないかと聞いてみたほうがよいでしょう。

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一番いいのは大手Sierに正社員で入ること


大手Sierに派遣ではなく、正社員で入社できることです。
大手Sierは、福利厚生や給料もよく、中規模、小規模のSierになればなるほどあまり良い待遇とは言えなくなります。
なかなか大手Sierでは中途採用をしていないこともありますが、もし中途採用していた場合は転職してみるといいかもしれません。

中規模や小規模Sierでも自社開発している会社はいいかもしれません


IT業界では派遣だけでなく、自社開発といってクライアントから直接請け負っている会社もあります。
そのような会社であれば、どこかに派遣されるわけではなく、あなたの入社する会社で仕事をするので気が楽かもしれません。
ただし、既にノウハウがあるような会社であればいいですが、これから自社開発するという会社に入社する場合は、ノウハウが無いため炎上したりして仕事をする環境が劣悪になってしまう可能性があるので注意しましょう。

まとめ

ITの企業は、多重請負や多重派遣をしている会社が多く、ブラック企業になりやすいです。
そのため、一番上にある大手Sierに正社員として入社することが一番望ましいでしょう。
中規模、小規模Sierでも自社開発している会社は、クライアントと直接やり取りをしているため、派遣されるSierよりも給料は良いかもしれませんが、これから自社開発を始める会社はノウハウが無いため、注意したほうがいいかもしれません。
これからIT業界に入ろうとしている方やIT業界内で転職を考えている方は、ブラック企業に入らないようにいろいろと見分けて、体を壊さないようにキャリアアップしましょう。

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